サッカーのルールも知らなかった私が、ひょんなことからJリーグの開幕戦を観ることになったんです。今思えば、本当にすごい試合だったなぁと思います。あれから30年。こうして地元・栃木シティを応援している自分がいることに、なんだか不思議なご縁を感じています。
きっかけは、同僚から譲られた一枚のチケット
あれは1993年(平成5年)のこと。Jリーグがいよいよ開幕する、その前日の夜7時ごろのことでした。仕事でお付き合いのあった同僚から急に連絡があって、「急用で行けなくなっちゃったから、もったいないし、代わりに観に行ってきてよ」と、開幕戦のチケットを譲ってくれたんです。
サッカーのことなんて、何も知らない私です。それでも同僚は「このチケット、みんな必死で何枚も応募して手に入れるものなんだから、絶対に行って損はないよ」って。本当はご自分が行きたかったのに、どうしても都合がつかなくて、と。せっかくなら、と私が行かせてもらうことになりました。
往復はがきで応募していた時代の「プレミアムチケット」
今では考えられませんが、当時はインターネットなんてありません。人気の試合のチケットは、なんと往復はがきで申し込む時代だったんです。みなさん、何枚も何枚もはがきを書いて応募していたんですね(笑)。
あとで知ったのですが、この開幕戦のチケットは全席指定で、倍率はなんと約14倍にもなったそうです。同僚が「絶対に損はないよ」と言っていた意味が、あとからじわじわ分かってきました。本当に、ありがたい一枚だったんですね。
何も知らなかった私が驚いた、あの夜の熱気
会場は、東京の国立競技場。あとで知ったところでは、5万9千人を超える人が集まっていたそうです。スタンドはものすごい熱気で、「サッカーって、こんなに人気があるの!?」と、もうびっくりするばかりでした。
席に着くと、椅子の上には紙袋に入った記念品が置かれていました。私の記憶では、両チームの監督や選手の集合写真と、空気を入れて膨らませるJリーグマークの入った座布団が入っていたと思います。ほかにも何か入っていた気がするのですが、もう忘れてしまいました(笑)。たぶん今も家のどこかにあると思うので、見つかったら写真を載せますね。
試合前には、TUBEの前田亘輝さんが「君が代」を歌っていらした記憶があります。演出もとても華やかで、何も知らずに来た私は、目の前のすべてに驚いてばかりでした。
はじめてのサッカー、歓声のすごさに驚いて
試合は、ヴェルディ川崎(今の東京ヴェルディ)対 横浜マリノス(今の横浜F・マリノス)。ルールも分からないまま観ていた私ですが、点が入った瞬間の歓声のすごさには、本当にびっくりしました。あんなにたくさんの人が、いっせいに声をあげるんですね。何が起きたのか分からないまま、私までドキドキしていました。
結果は2対1で、横浜マリノスの勝ち。そのあとも3試合ほど観に行ったのですが、当時はとにかくチケットが取れなくて。だんだんと足が遠のいてしまいました。あの頃はテレビでもサッカーの特集をよくやっていて、ルールのことや、それぞれのチームの特徴、チーム名に込められた想いなどを、楽しく知ることができたのを覚えています。
あの開幕の頃から、第一線にいたカズ選手
そして、忘れてはいけないのが三浦カズ選手(三浦知良選手)。あのJリーグが始まった頃から第一線で活躍されていた方が、今も現役で、ピッチに立っていらっしゃるのです。それを思うと、本当に、本当に、すごい方だなぁと思います。
体力では、若い選手にかなわない部分もあるかもしれません。でも、選手としての気持ちを持ち続けていらっしゃる、その一点だけで、私は人として心から尊敬します。何事も「続ける」って、何よりも大切なことですよね。私自身、40歳を過ぎてから、いっそうそう感じるようになりました。どんな世界でも、レジェンドと呼ばれる方は、ずっと続けてこられた方なのですから。
栃木シティとカズ選手|カンセキスタジアムの9531人
実は、この栃木シティとカズ選手にも、ちょっとしたご縁があるんです。
栃木シティがJFLからJリーグ(J3)への昇格を決めた、大切な一戦。それが2024年11月17日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで行われました。その対戦相手が、三重県の「アトレチコ鈴鹿」というチームで、当時カズ選手が所属していたのです。
下野新聞に観戦チケットのプレゼント企画が大きく載っていたので、私は迷わず応募しました。正直に言うと、栃木シティの応援半分、カズ選手見たさ半分でした(笑)。
あの日のカンセキスタジアムには、9531人もの大勢の方が集まっていました。私はそこで初めて、栃木シティのサポーターさんの応援を間近に見て、「すごい!こんなにたくさんの人が応援しているんだ」と、胸が熱くなりました。試合は栃木シティの圧勝で、めでたくJ3への昇格が決まった、記念すべき一戦となりました。
ところが……肝心のカズ選手は、その日いらっしゃらなくて。お会いできず、ちょっぴり残念でした。スタジアムに向かう途中、酒屋さんで飲み物を買ったとき、私と同じくらいの年代の店員さんが「今日はカズさん、来るんでしょう♪」と話しかけてくださったのも、いい思い出です。
私たち昭和世代にとって、カズ選手はやっぱり特別な存在。今シーズンは、福島のチーム(福島ユナイテッドFC)でプレーされています。できればCFSにも来てほしかったけれど……今年も、どうかお元気で、がんばってくださいね。
あれから30年、そして地元・栃木シティへ
サッカーを何も知らなかったあの日から、もう30年あまり。まさか自分が、こうして地元のチームを夢中で応援するようになるなんて、あの頃は思ってもみませんでした。人生って、本当に分からないものですね。
こんな田舎の、栃木市岩舟町に、Jリーグのチームができるなんて。誇らしい気持ちで、いっぱいです。こうしてブログを書くことが、少しでも栃木シティへの応援になり、後押しのお手伝いになれたら、こんなに嬉しいことはありません。
今年もあと数か月後には、いよいよ試合が始まります。今年こそは、私もスタジアムへ応援に出かけようと思っています。岩舟の空の下で、みなさんとお会いできるのを楽しみにしていますね。
栃木シティを応援してみませんか?
この記事を読んで、少しでも栃木シティが気になった方へ。よかったら、こちらものぞいてみてくださいね。

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