栃木シティFCのホームスタジアム「CITY FOOTBALL STATION(CFS)」から車でおよそ30分(約19km)。JRの両毛線なら岩舟駅から3駅・14分で着いてしまう足利市に、全国からお客さまが集まる花の名所があります。
その名も「あしかがフラワーパーク」。一年を通していつも何かしらの花が咲いていますが、とくに全国的に知られているのが、春の大藤(おおふじ)と、秋から冬にかけてのイルミネーションです。
この2つの時期は、ちょうど栃木シティのシーズン(夏〜春)とも重なります。遠くから観戦に来てくださる方も、試合とあわせて楽しみやすいんですよ。この記事では、地元の人間として、その二大イベントを中心に、アクセスと混雑の気をつけたい点をまとめてみますね。

あしかがフラワーパークってどんなところ?
栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」は、季節ごとに異なる顔を見せてくれる花の庭園です。年間を通じて8つの花のステージが設けられていて、いつ訪れても季節の花が出迎えてくれます。
その人気ぶりは、2018年4月にJR両毛線の新駅「あしかがフラワーパーク駅」が開業したことにも表れています。栃木県内での新駅開業は、実に35年ぶりのことだったそうです。花の名所のためにひとつ駅ができてしまうのですから、すごいですよね。
| シーズン名 | 時期の目安 | 主な花 |
|---|---|---|
| 早春 | 1月上旬〜2月下旬 | 冬咲きボタン・ろう梅・寒紅梅 |
| 春の花祭り | 3月上旬〜4月中旬 | チューリップ・雪柳・桜 |
| ふじのはな物語 ★ | 4月中旬〜5月中旬 | 大藤・ツツジ・シャクナゲ |
| レインボーガーデン | 5月中旬〜6月上旬 | バラ・シャクナゲ・クレマチス |
| ブルー&ホワイトガーデン | 6月上旬〜7月上旬 | 花菖蒲・アジサイ |
| 水辺に浮かぶ花の妖精たち | 7月上旬〜9月下旬 | スイレン |
| パープルガーデン | 10月上旬〜11月中旬 | アメジストセージ・秋バラ |
| 光の花の庭 ★ | 10月中旬〜2月中旬 | イルミネーション(夜の部) |
★のふたつが、これからご紹介する二大イベントです。どちらも特に混雑しますので、そのぶん気をつけたい点も後ほどまとめますね。
【見どころ①】春の大藤「ふじのはな物語」(4月中旬〜5月中旬)
あしかがフラワーパークといえば、まずこの大藤。藤は万葉集にも詠まれた日本古来の花木で、ここでは、うす紅・むらさき・白、そして最後にきばな藤(黄色い藤)へと、色が順に移り変わっていきます。そのため、ひと月以上にわたって藤を楽しめるのだそうです。
樹齢160年ほどの大藤棚は、600畳分もの広さ。ほかにも珍しい八重の大藤や、80mも続く白藤のトンネル、庭木に仕立てた藤などがあり、夜には池の水面に映る「水鏡の藤」のライトアップも。世界一美しい藤とも称されるほどで、この時期は全国から本当にたくさんの方が訪れます。
あわせて、ツツジ(4月中旬〜5月上旬)やシャクナゲ(5月上旬〜5月下旬)も見頃を迎え、園内はいちだんと華やかになります。一年でいちばん混み合う時期ですが、それだけの価値がある景色ですよ。
👉 公式サイト「ふじのはな物語」のページはこちら(開花状況もこちらでご確認いただけます)
【見どころ②】冬のイルミネーション「光の花の庭」(10月中旬〜2月中旬ごろ)
もうひとつの主役が、秋から冬にかけてのイルミネーション「光の花の庭」。日本夜景遺産の「日本三大イルミネーション」にも認定されている、園全体を光で包む冬の名物です。
シンボルの「奇蹟の大藤」は、藤色の電飾で花房が咲き広がっていく様子が表現され、風に揺れるとまるで本物の藤のよう。白藤やきばな藤にも光の花が咲き、山側に浮かぶ「光の壁画」や、池の水面に映り込むスポットも見どころです。昼間の藤の景色を思い浮かべながら眺めると、また味わい深いですよ。
期間中は、時期によって3つのテーマに移り変わっていきます。
- 10月下旬〜11月中旬:紫色のアメジストセージと光の共演
- 11月下旬〜12月下旬:クリスマスのイルミネーション
- 元日〜期間終了まで:光と冬ボタンの競演
⚠️ イルミネーションの期間・点灯時間・閉園時間は年によって変わります。お出かけ前に、必ず公式サイトで最新の情報をご確認くださいね。
⚽ 観戦のあとにイルミネーションを楽しむなら|地元民からのアドバイス
冬のホームゲームは、昼開催のことが多いですよね。そこで地元の人間として、ひとつおすすめしたいのが、試合を観たあと、夕方からイルミネーションを楽しむプランです。昼はサッカー、夜は光の庭園。せっかく遠くから足を運んでくださるなら、これはとても贅沢な一日になりますよ。
ただ、これだけは正直にお伝えしておきますね。イルミネーションの時期は、とにかく混みます。
ふだんはスタジアムから車で30分ほどで着くのですが、この時期は周辺の道がもれなく渋滞して、倍以上の時間がかかることを覚悟しておいてほしいんです。駐車場も、遠い臨時駐車場に案内されることがありますし、帰りの出口渋滞もなかなかのもの。電車も、いつもの両毛線とは思えないほどの満員になります。新しい駅ができてしまうのも納得の混みようです。
ひとつ、正直に。私は車でしか行ったことがなく、電車の混み具合を自分の足で確かめられていません。ごめんなさい。ただ、閉園間際の電車は混雑で乗りきれないこともある、と聞いたことがあります。電車で帰られる方は、あらかじめ帰りの電車の時刻を調べておいて、園を出る時間を意識しておくと安心だと思います。
混雑をやわらげる、ちょっとしたコツ
- やっぱり平日がいちばん。土日祝やクリスマス前後、三連休、年末年始は特に混み合います。日程に余裕があれば平日を狙うと、ずいぶんゆったり見られます。試合が土曜日なら、前日の金曜日に楽しんでおくプランも考えてみてくださいね。
- あえて閉園間際をねらう。観戦のあとだと、点灯してすぐの時間に着くのは難しいですよね。そんなときは発想を変えて、早く来た方が帰りはじめる夜7時半ごろ〜閉園間際をねらうのも手です。閉園が近づくと園内の人がすっと引いていくので、光の花をゆっくり眺められて、写真もぐんと撮りやすくなりますよ。ちょっとした裏技です。
- 帰りは「1本見送る」つもりで。イルミネーション終了直後は、駅のホームや改札がいちばん混みます。慌てず、1本あとの電車に乗るくらいの気持ちで予定を立てておくと安心です。
- 車の方は、到着と帰りの渋滞に覚悟を。観戦のあとだと、どうしても暗くなってからの到着になりますよね。じつは、そこがいちばん混み合う時間帯なんです。私が以前うかがったときも、帰るころには、これから入ろうとする車がなかなか動かないほどの渋滞でした。時間にはたっぷり余裕を持って、先にご紹介したパーク&ライドもぜひ検討してみてくださいね。
- 前売り券を活用。コンビニやWEBで前売り券を買っておくと、窓口の行列に並ばずにすみます。メール会員の割引が使えることもあるので、公式サイトをのぞいてみてくださいね。
- 混雑時は西ゲートも。人が集中しがちな正面ゲートのほかに、混雑時には西ゲート(主に車で来た方の入口)も開くことがあります。歩く距離も短めだそうですよ。
- 防寒はしっかり。冬の夜はかなり冷え込みます。あたたかい服装で、待ち時間に備えて温かい飲み物があると、より安心して楽しめます。
アクセス
🚃 電車でお越しの方
JR両毛線「あしかがフラワーパーク駅」から徒歩すぐ。駅を出ると、藤の花をモチーフにした紫色のきれいな階段が出迎えてくれます。

岩舟駅からは、佐野・富田を経由して3駅・乗車14分・260円。乗り換えなし、一本で着きます。東京方面からは、上野・新宿方面から小山駅乗り換えで両毛線へ。東武線ご利用の方は館林駅で東武佐野線に乗り換え、佐野駅からJR両毛線をご利用ください。
💡 大藤・イルミネーションの混雑時には、あえて隣の富田駅で降りて歩くという手もあります。富田駅からフラワーパークまでは約1.1km・徒歩13分ほど。少し歩きますが、あしかがフラワーパーク駅の大混雑を避けたい方には選択肢のひとつです。
🚕 タクシーなら、JR足利駅から15分ほど(約6.8km、目安2,000円台)です。ただし大藤・イルミネーションの時期は周辺の道も混み合いますので、時間には余裕を見ておいてくださいね。
🚗 車でお越しの方
スタジアムからは約19km・通常30分ほど。無料駐車場が最大6,000台分あります(通常期は300台ほど)。平日は比較的スムーズです。
- 東北自動車道:佐野藤岡ICから国道50号で約20分
- 北関東自動車道:足利ICから約20分/佐野田沼ICから約17分
くりかえしになりますが、大藤・イルミネーションの時期は倍以上の時間を見ておくと安心です。駐車場の出口渋滞も激しいので、JR足利駅や佐野駅周辺に車を停めて電車で向かう「パーク&ライド」も、混雑を避ける方法として覚えておいてくださいね。
📍 基本情報
| 住所 | 栃木県足利市迫間町607 |
| 電話 | 0284-91-4939 |
| 開園時間 | 10:00〜17:00(季節・イルミ期間により変動) |
| 休園日 | 2月第3水・木、夏の一時休園日、12/31(年により変動。公式で確認) |
| 駐車場 | 無料・最大6,000台(通常期300台ほど) |
| アクセス | JR両毛線「あしかがフラワーパーク駅」徒歩すぐ |
※大藤のライトアップやイルミネーションの時期は、夜間まで開園しているため、21:00ごろまで開いていることが多いです(あくまで目安です。開園・閉園時間は年や日によって変わりますので、お出かけ前に公式サイトでご確認ください)。
入園料・開園時間
入園料は、花の咲き具合によって当日の早朝に決まる仕組みです。大藤やイルミネーションの時期は高め、それ以外の時期はぐっとお手頃になります。シーズンごとの目安は以下のとおりです(変更の場合あり)。
| 時期 | 大人(目安) | 子供(目安) |
|---|---|---|
| 1〜3月 | 500〜900円 | 300〜500円 |
| 4〜5月(ふじのはな物語) | 1,200〜2,300円 | 600〜1,200円 |
| 6月 | 800〜1,300円 | 400〜700円 |
| 7〜12月(昼の部) | 400〜800円 | 200〜400円 |
| 10月〜翌2月(夜の部・イルミネーション) | 1,500円 | 800円 |
※子供料金は4歳〜小学生。20名以上の団体は1割引。再入園はできません。最終チケット販売は閉園30分前まで。
お出かけ前に公式サイトの入園料・開園時間ページで最新情報をご確認ください。
💡 前売り券(コンビニ・WEB)やメール会員・LINEの割引を使うと、お得に入園できることがあります。私が6月に行ったときは、LINEの半額クーポンで大人350円で入れました。タイミングが合えばうれしいですね。

園内の施設(レストラン・売店)
園内にはレストランやカフェ、フラワーショップ、お土産売り場があります。お花を眺めながらのお食事も楽しめるので、ランチをここで、という過ごし方もできますよ。テラス席からは、バラのアーチや池をのんびり眺められました。

売店には、季節の花苗や観葉植物、足利のお土産がそろっています。藤をモチーフにした「藤まんじゅう」など、ここならではのお品もありますよ。うれしいのは、このショッピングエリアは入園料なしで入れること。お買い物だけを目的に立ち寄る方もたくさんいらっしゃいました。

混雑しない時期も、じつは狙い目です
ここまで二大イベントをご紹介してきましたが、「人混みは少し苦手……」という方には、あえて混雑しない時期もおすすめしたいんです。じつは私自身、いちばんゆっくりできたのは、シーズンの合間の6月でした。

6月下旬に伺ったときは、「ブルー&ホワイトガーデン」の花菖蒲(はなしょうぶ)とあじさいが見頃。さらに、もう終わりかと思っていたバラも、まだきれいに咲き残っていてくれました。青空に映えるピンクのバラや、色とりどりの花壇に、思わずたくさん写真を撮ってしまいましたよ。

この時期に見つけたお気に入りが、園内を流れる小川の上に設けられた、屋根付きの休憩スペース。小川の上にちょこんと腰かけられるようになっていて、水の上に座っているぶん、見た目にも涼しくてゆっくりできました。のぞいてみると小さなお魚がたくさん泳いでいて、それを眺めているだけで涼やかな気持ちに。歩き疲れたときの休憩に、ぜひどうぞ。

栃木シティのシーズンとは重ならない時期ですが、地元にお住まいの方や、混雑を避けてのんびり花を眺めたい方には、こういう静かな季節もほんとうにおすすめです。ご参考までに。
※この記事の情報は執筆時点のものです。入園料・開園時間・休園日・イベント期間などは変わることがありますので、お出かけ前に公式サイトの最新情報をご確認くださいね。

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