こんにちは、ふねこです。今回は、栃木シティのアウェイサポーターさんにもぜひ訪れてほしい、足利の歴史散策コースをご紹介します。「誰もが学生時代に一度は名前を聞いたことがある」あの足利学校と、足利尊氏の祖にあたる足利義兼公の邸宅跡に建つ鑁阿寺(ばんなじ)。この2つは歩いてすぐの距離にあるので、あわせてめぐるのがおすすめです。途中でいただいた石畳沿いのカフェランチもご紹介しますね。
足利には駅が2つあります。「JR両毛線 足利駅」と「東武伊勢崎線 足利市駅」で、名前がよく似ているのですが、少し離れた場所にある別の駅です。今回ご紹介するのは、JR両毛線・足利駅からのアクセスになります。
今回歩いたのは、JR両毛線 足利駅 北口から徒歩7分。誰もが学生時代に習った「足利学校」と、足利尊氏の祖・足利義兼公の邸宅跡に建つ「鑁阿寺」をめぐるコースです。
🚉 栃木シティスタジアムからのアクセス
栃木シティスタジアム(CFS)からお越しの方向けに、足利学校までのアクセスもご紹介しますね。
| 電車 | JR両毛線 岩舟駅→足利駅 4駅・約22分 |
| 車 | スタジアムから足利学校まで 約21km・約40分 |
👉 スタジアムから足利学校までのルート(Googleマップ)
足利学校|日本最古の学び舎
まず駐車場ですが、足利学校の駐車場は台数が少ないので、私は近くにある「太平記館」の駐車場を利用させてもらいました。足利のお土産屋さんとカフェが入った建物で、駐車場も無料で開放されています。そこから歩道橋を渡った先に、足利学校があります。
土が盛られたお濠の先に、大きく立派な茅葺の大屋根が見えてきます。この外からの眺めがもう素敵で、一気に時代劇の中に引き込まれるような感覚になりました。

立派な茅葺屋根の門に見とれながら、入口へ進みます。「入徳(にゅうとく)」と書かれた門から入るのですが、入徳とは「徳に入る=道徳心を身につける」という意味なのだそうです。
チケットを買うと、なんと「足利学校入学証」と「学生証」がもらえます。意外性があって驚きと嬉しさで、テンションが上がってしまいました(笑)。チケット売り場の横には休憩室もあり、足利学校の歴史を紹介する案内ビデオも見られますよ。

もうひとつの門「学校門」を進みます。「学校」という言葉、子供の頃から当たり前に使ってきましたが、意味なんて考えたこともありませんでした。この額の由来をたどると、儒学の教科書のひとつ『孟子』にある言葉なのだそうです。子供の頃から何気なく使っていた言葉の意味を、あらためて教えてもらった気がしました。日本で唯一「学校」の額を掲げる門として、いまも足利学校のシンボルになっています。

教室(方丈)と、論語のひととき
見どころは満載なのですが、細かくご紹介すると長くなってしまうので少し割愛しますね。実際の教室にあたる「方丈」はこんな雰囲気です。とてもきれいなお庭が見えて、風通しがよく、素敵な学びの空間でした。

ここに論語のビデオが流れていたので、私も少しの間、論語の勉強に参加してみました。論語は紀元前に書かれたものなのに、現代にも通じる言葉がたくさんあって、いつ聞いても「たしかに」と、はっとさせられることばかり。今回もうんうんとうなずきながら、教えられることが多かったです。
お庭には「宥座之器(ゆうざのき)」という道具もあります。水を入れすぎても、少なすぎても傾いてこぼれてしまうという、孔子ゆかりの教え。「ちょうどよい加減(中庸)」の大切さを伝えるものだそうで、実際に水を入れて体験できるようになっています。論語の教えとあわせて見ると、なんだか腑に落ちるものがありました。

お庭は綺麗に整えられていて、鳥や猫ちゃんがくつろいでいました。池にはウシガエルも住んでいるようで、久しぶりにその鳴き声を聞いて、なんだか懐かしい気持ちになりましたよ。私はじっくり見る派で、論語の勉強もしたので、1時間ちょっと見学していたと思います。
足利学校の歴史|多くの偉人に守られてきた学び舎
足利学校は「日本最古の学校」として知られ、その歴史は室町時代・永享11年(1439)、関東管領の上杉憲実(うえすぎのりざね)が貴重な書籍を寄進し、鎌倉から僧・快元(かいげん)を招いて再興したことから明らかになっています。
その後も、時代を代表する多くの人物が、足利学校とご縁を結んでいます。
- フランシスコ・ザビエル…天文18年(1549)、鹿児島からインドへ送った手紙の中で、足利学校を「坂東(関東)でもっとも大きく、もっとも有名な学院」として世界に紹介しました。
- 天海僧正…徳川家康の側近としても知られるお坊さまで、永禄4年(1561)から4年間、若き日にこの足利学校で学んでいたと伝えられています。
- 徳川家康…当時の庠主(校長)であった閑室元佶(かんしつげんきつ)と深い信頼関係にあり、関ヶ原の戦いの際には家康自筆の旗指物を賜ったという逸話も残っています。
- 徳川吉宗(8代将軍)…享保15年(1730)、講堂修復のために金100両を支給しました。
戦乱の世にも学問の灯を絶やすことなく、多くの人々に守られながら受け継がれてきた足利学校。そう思うと、この静かな境内が、いっそう味わい深く感じられます。
くわしい年表は、足利市の公式サイト「足利学校のあゆみ」で見ることができます。ご興味のある方はぜひのぞいてみてくださいね。

実は、若い世代にも話題のスポットなんです
私が訪れた日も、若い方の姿をちらほらお見かけしました。調べてみたところ、この足利学校の落ち着いた屋敷の雰囲気が、大人気アニメ『鬼滅の刃』に登場する組織のトップ「お館様」のお屋敷に似ている、とファンの間で話題になっているようなんです。公式にゆかりがあるわけではないのですが、そう言われてみると、たしかに物語の世界に入り込んだような、あの雰囲気に納得のいくところがありました。
ちなみに、この後ご紹介する「あしかがフラワーパーク」の大藤も、作中に登場する藤の名所に似ていると言われているそうですよ。栃木シティのサポーターさんにも同世代の方が多いと思うので、そういう楽しみ方で足利を訪れてみるのも、いいかもしれませんね。
📋 足利学校 基本情報
| 住所 | 栃木県足利市昌平町2338番地 |
| 電話 | 0284-41-2655 |
| 参観料 | 一般480円/高校生240円/小中学生(市外)120円 ※未就学児無料 |
| 受付時間 | 4〜9月 9:00〜16:30/10〜3月 9:00〜16:00 |
| 駐車場 | 近隣の太平記館観光駐車場(無料)が便利 |
| アクセス | JR両毛線 足利駅より徒歩約7分 |
石畳の道沿いには、カフェもお蕎麦屋さんも
足利学校から鑁阿寺へ向かう石畳の道には、カフェやお蕎麦屋さん、雑貨屋さんなど、素敵なお店がいくつも並んでいます。散策の合間に、ちょっと立ち寄ってみるのも楽しいですよ。
その中の一軒、実は足利には「相田みつを」ゆかりのお蕎麦屋さんがあるんです。相田みつをさんは大正13年(1924)に足利市で生まれた書家・詩人で、昭和59年(1984)の『にんげんだもの』の出版をきっかけに、多くの方の心をとらえた方です。平成3年(1991)に67歳で亡くなられていますが、いまも東京・丸の内の相田みつを美術館などで作品に出会うことができます。
その相田みつをさんが50年にわたって通っていたと言われているのが、石畳沿いにある「めん割烹なか川」さん。店内にはみつをさんの直筆作品が飾られていて、ゆかりのメニューも味わえるのだそうです。私が訪れた日はあいにく定休日(火曜日)でお休みだったのですが、次回はぜひ伺ってみたいと思っています。
📋 めん割烹なか川 基本情報
| 住所 | 栃木県足利市通2丁目2659 |
| 電話 | 0284-41-2322 |
| 営業時間 | 月・水〜祝 11:00〜15:00(L.O.14:30)/17:30〜20:00(L.O.19:00) そば売り切れ次第終了 |
| 定休日 | 火曜日(祝日の場合は営業) |
今回私が立ち寄ったのは「八蔵」さん
私自身は、この日たまたま外観に惹かれて「八蔵(はちくら)」さんに入りました。白壁の蔵づくりの建物が目印で、店内はこぢんまりとしていて、とてもおしゃれな造り。コーヒー豆や雑貨などのショップも併設されています。

蒸し暑い日だったので、辛いものが食べたくなって「和風ガパオライス」を注文したのですが、和風ということもあり、辛さはほとんどありませんでした。でも、とても美味しかったです。本当はケーキも気になっていたのですが、ボリュームが結構あって、この日は残念ながら諦めることに。次に伺うときは、ケーキとコーヒーだけをゆっくり楽しみたいなと思っています。

💡 辛いものを期待して行くと少し拍子抜けするかもしれませんが、味はしっかり美味しいですよ。石畳のお散歩の合間の休憩に、ぴったりのお店です。
📋 八蔵 基本情報
| 住所 | 栃木県足利市大門通2381-1 |
| 電話 | 0284-55-5843 |
| 営業時間 | 平日11:00〜20:00/土日11:00〜18:00 ※月によって変動あり |
| 定休日 | 月曜・第2火曜(祝日の場合は翌平日) |
| アクセス | 足利学校・鑁阿寺の間、石畳通り沿い |
※2023年に鑁阿寺西門前から現在の場所へ移転していますので、古い情報にはご注意くださいね。
鑁阿寺(ばんなじ)|堀と土塁に守られた武家屋敷跡
お腹を満たしたあとは、鑁阿寺へ向かいました。ここは、足利尊氏の祖にあたる足利義兼公の邸宅があった場所に建てられたお寺です。お寺なのに、周りをぐるりとお堀と土塁が囲んでいるのが、とても印象的でした。「ああ、ここは本当に武家屋敷だったんだな」と、実感がわいてきます。

境内には、樹齢550年ともいわれる大イチョウがあります。私が訪れたときも、写真にとても収まりきらないほどの大きさで、その存在感に圧倒されました。次は、ぜひ紅葉の季節に訪れてみたいなと思っています。

お参りをしたあと、黄金色に輝くおみくじを引いてみました。なんと大吉! 小さな大黒様も入っていて、とても嬉しい気持ちになりました。

名物・足利シュウマイ、食べられなかったのですが……
境内の売店では、足利名物の「足利シュウマイ」がいただけます。楽しみにしていたのですが、この日はここへ来る前にランチを食べてしまい、お腹がいっぱいで残念ながら食べられませんでした。
ただ、この足利シュウマイ、私にとってはちょっと思い入れのある食べ物なんです。母がこのシュウマイが大好きで、子供の頃から食べていたので、私は大人になるまで「シュウマイとは、お肉の入っていないこういうものだ」と思っていたほど。一般的な肉入りのシュウマイを初めて食べたとき、「こんなシュウマイもあるんだ」と驚いてしまったくらいです。ソースをかけて食べる食べ方も、当たり前だと思っていました。食べたことがない方には、ぜひ一度試していただきたいです。
今回は食べられなかった代わりに、お土産に「半熟ソースせんべい」を買って帰りました。
半熟せんべいなので柔らかいお煎餅にしみこんだソースがじゅわっと口の中に広がってとっても美味しかったです。みつけたら是非買ってみてください。

📋 鑁阿寺 基本情報
| 住所 | 栃木県足利市家富町2220 |
| 電話 | 0284-41-2627 |
| 拝観料 | 境内無料/一切経堂拝観300円(日祝のみ)/本堂拝観は事前予約制・有料 |
| 駐車場 | 太平記館観光駐車場(無料)が便利 |
| アクセス | 足利学校から徒歩約3分(八蔵経由) |
まとめ|3時間の石畳さんぽ
足利学校でじっくり1時間、八蔵さんでランチ休憩、そして鑁阿寺の見学まで、あわせて3時間ほどの滞在になりました。歴史ある建物と、美味しいランチ、あたたかいおみくじと、盛りだくさんの石畳さんぽです。この日はこのあと、あしかがフラワーパークへ向かいました。あわせて訪れると、足利の一日をたっぷり楽しめますよ。
※この記事の情報は執筆時点のものです。参観料・営業時間などは変わることがありますので、お出かけ前に各公式サイトの最新情報をご確認くださいね。

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