栃木シティ観戦とあわせて巡る世界遺産・日光東照宮と輪王寺

世界遺産・日光東照宮の三猿(見ざる・言わざる・聞かざる)の彫刻

こんにちは、ふねこです。今日は、栃木にいらっしゃるなら一度は訪れていただきたい場所――世界遺産「日光の社寺」のお話です。「栃木といえば日光東照宮」と言われるほど有名な場所ですから、遠くから栃木シティの応援に来てくださる方も、修学旅行で来たことがある、という方が多いかもしれませんね。

でも、大人になってからゆっくり歩く日光は、また格別なんです。岩舟から日光までは、一泊二日でいらっしゃる方なら、無理をしなくても十分まわれる距離。しかも輪王寺・東照宮・二荒山神社という三つのお社・お寺が隣り合っているので、一日でぐるりと巡れてしまいます。なんだか、ちょっとお得な気持ちになりますよ。

青空に映える日光山輪王寺の大護摩堂。金色の装飾がほどこされた大屋根
輪王寺 大護摩堂
目次

日光東照宮・輪王寺はどんなところ?

日光の山あいに、徳川家康公をおまつりする東照宮、奈良時代に開かれた古いお寺輪王寺、そして縁結びの神さまで知られる二荒山(ふたらさん)神社。この「二社一寺」がまとめて世界遺産「日光の社寺」に登録されています。深い杉木立に包まれた境内は、歩いているだけで背すじがすっと伸びるような、清らかな空気が流れています。

三つとも人気のパワースポットとして知られていて、それが隣り合っているのですから、一日でゆっくりお参りできるのは本当にありがたいことだなあと、伺うたびに思います。

杉木立に囲まれた、日光東照宮へと続く石畳の参道

【車で行く場合】佐野藤岡ICから約1時間

お車の方は、佐野藤岡ICから高速道路を使えば、おおよそ1時間ほどで日光に着きます。道順はこんな流れです。

区間目安
佐野藤岡IC →(東北自動車道)→ 宇都宮IC →(日光宇都宮道路)→ 日光IC高速で約1時間
日光IC → 日光山内(東照宮・輪王寺)約2km
※道路状況により前後します。出発前に最新の交通情報をご確認ください。

ルートはこちらの地図でもご確認いただけます。
▶ 車ルートをGoogleマップで見る

駐車場は「とにかく早めの到着」が安心です

正直にお伝えしますね。日光は、真冬をのぞくと土日はほとんどいつも混雑しています。車でいらっしゃる方がとても多いので、駐車場の混み具合は、なかなかのものなんです。

私も家族と土日に出かけるときは、東照宮・輪王寺の駐車場に停めたい日は、遅くとも9時ごろまでには現地に着けるように家を出ます。紅葉の時期はもっと早く、7時ごろの到着を目指します。早起きは少しつらいのですが、駐車場をぐるぐる探さずにすむと、その後の一日がぐんと気持ちよく過ごせますよ。

山内の主な駐車場は、東照宮・輪王寺・二荒山神社それぞれにあり、料金はおおむね1回500〜700円ほど(時期によって変わります)。確実に停めたい方は、予約できる駐車場を事前におさえておくのもひとつの方法です。

【電車で行く場合】岩舟駅から乗り換えて日光へ

電車派の方は、岩舟駅から栃木駅で乗り換えて、東武日光線で日光へ向かうのが分かりやすいです。私は方向音痴なので、出かける前にいつも乗り換えの駅と時間を手帳に書いておくのですが、このルートは乗り換えが一度ですむので安心でした。

区間所要時間の目安
岩舟駅 → 栃木駅(JR両毛線)約10分
栃木駅 → 東武日光駅(東武日光線・特急)約40分
栃木駅 → 東武日光駅(東武日光線・普通)約1時間10分
東武日光駅 → 神橋(バス/徒歩1.6km)バス数分/徒歩約24分
※時刻や所要時間は変わることがあります。お出かけ前に乗り換え案内アプリでご確認ください。

ルートはこちらの地図でもご確認いただけます。
▶ 電車ルートをGoogleマップで見る

東武日光線の時刻は、こちらの公式時刻表でご確認いただけます。
▶ 東武日光線の時刻表(東武鉄道公式)

観戦の前後に泊まるなら、栃木駅の近くがおすすめです

もし観戦の前後に一泊なさるなら、ひとつだけおせっかいを。岩舟駅のまわりには、泊まれるところがほとんどありません。ですので、宿をとるなら栃木駅の近くのホテルを早めにおさえておくと安心ですよ。栃木駅なら東武日光線にもそのまま乗れますので、翌朝の日光行きもスムーズです。観戦と観光、両方をゆったり楽しんでいただけたらうれしいです。

駅から東照宮方面へ ―― バスの混雑も、少しだけ覚悟を

東武日光駅から東照宮方面へは、バスが便利です。ただ、こちらも時間帯によっては混み合うことがあるので、少しだけ心の準備をしておくと安心です。

じつは私は、歩いて向かったこともあります。東武日光駅から神橋まではおよそ1.6km、歩いて24分ほど。なだらかな上り坂のまっすぐな道で、同じように歩いていく方もたくさんいらっしゃいます。お天気のよい日なら、お店をのぞきながらのんびり歩くのも、なかなかいいものですよ。

日光の表玄関「神橋(しんきょう)」

山内の入り口、大谷川(だいやがわ)にかかる朱塗りの美しい橋が神橋です。二荒山神社の建造物のひとつで、国の重要文化財、そして世界遺産「日光の社寺」を構成する一つでもあります。「日本三大奇橋」のひとつに数えられることもある、由緒ある橋なんですよ。

清らかな川の流れと、緑や紅葉に映える朱色。この橋が見えてくると、「ああ、日光に来たんだなあ」と、いつも胸がじんわりあたたかくなります。橋を渡るには受付で拝観料(数百円ほど)が必要ですが、外から眺めるだけでも十分に美しい風景です。

大谷川に架かる朱塗りの神橋。日光山内の表玄関にかかる橋
朱色が印象的な神橋

輪王寺 ―― 大護摩堂の迫力と、穴場のお庭「逍遥園」

日光山輪王寺は、奈良時代に開かれた古いお寺。東日本でいちばん大きな木造のお堂といわれる三仏堂(さんぶつどう)は、見上げるほどに立派で、思わず背すじが伸びます。

私は年に二回ほど、大護摩堂で護摩祈祷(ごまきとう)をお願いに伺います。赤々と燃えあがる炎を前にして手を合わせていると、心の中まですっと清められるようで、その迫力にいつも圧倒されてしまいます。はじめての方も、堂内で静かに見守るだけで、不思議と気持ちが引きしまりますよ。

日光山輪王寺の総本堂・三仏堂を正面から見た、朱塗りの大きなお堂
日光山 総本堂 三仏堂(さんぶつどう)

苔と紅葉が美しい「逍遥園」は、私のいちばんのお気に入り

輪王寺には、逍遥園(しょうようえん)という江戸時代に作られた日本庭園があります。私は護摩祈祷に伺うたび、このお庭を散歩するのを何よりの楽しみにしているんです。

日光はどこも観光の方でにぎわっていますが、このお庭だけは人が少ないことが多く、ゆっくり過ごせる穴場。手入れの行き届いた園内は、新緑の季節も、紅葉の季節も、それぞれに見ごたえがあります。私が特に好きなのは、しっとりと苔むした緑の風景。あの静けさが恋しくて、年に二、三回は足を運んでしまいます。

日光山輪王寺の庭園「逍遥園」の苔むした石畳の小径と木立
逍遥園 苔の小径
日光山輪王寺の庭園「逍遥園」の池と紅葉、対岸の茶室
逍遥園(しょうようえん)の紅葉

このお庭は、宝物殿とセットの拝観券(大人500円ほど)で入ることができます。お庭をゆっくり眺めたい方は、ぜひこの拝観券をどうぞ。静かな時間が流れていて、歩き疲れた足も、心も、ふっとほぐれていきますよ。

▶ 日光山輪王寺 公式サイト

東照宮 ―― 徳川家康公をおまつりする、きらびやかなお社

輪王寺の奥へ進むと、かの徳川家康公がまつられている東照宮があります。日光といえばこちらを思い浮かべる方も多いですよね。

見どころはなんといっても、細やかな彫刻で埋めつくされた陽明門(ようめいもん)。「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿や、名匠の作と伝わる眠り猫も有名です。一つひとつの彫刻を見上げていると、時間を忘れてしまうほど。見学の所要時間は、ぐるりとまわっておおよそ1時間ほどを目安にしておくと安心です。

日光東照宮・陽明門の金色と極彩色の彫刻。白い唐獅子や龍、人物像
陽明門 白い唐獅子と龍・人物

ただ、こちらは国内外からの観光の方や団体のお客さまも本当に多く、混雑は当たり前とお考えください。チケット売り場はいつも行列ができていますので、時間に少し余裕をもっておでかけくださいね。

▶ 日光東照宮 公式サイト

歩き疲れたら「上島珈琲店 日光東照宮店」で一休み

東照宮の新宝物館の1階には、最近上島珈琲店ができました。たくさん歩いたあとに、ほっと一息つけるのはありがたいですね。日光杉を使った明るい店内で、窓の外の木々を眺めながらいただくコーヒーは、また格別です。営業時間は宝物館にあわせて変わることがあるようなので、立ち寄る際は現地でご確認くださいね。

二荒山神社 ―― 縁結びの神さまと、七福神めぐり

東照宮を見終えて時間があれば、すぐお隣の二荒山(ふたらさん)神社へも、ぜひ足をのばしてみてください。日光の山岳信仰のはじまりとなった、とても古いお社です。

ご祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)縁結びの神さまとして親しまれていて、若い方やカップルの参拝も多いんですよ。境内には七福神の像が並ぶ一角もあって、にこにこ笑った恵比寿(えびす)さまの像は、その笑顔(えびす顔)が幸運・金運・健康長寿をもたらすと伝えられています。なんだかこちらまで、つられて笑顔になってしまいます。

日光二荒山神社の境内にまつられた、笑顔の恵比寿神の石像
日光二荒山神社の境内に立つ恵比寿神の石像
日光二荒山神社にまつられた、金色に輝く縁結びの神様の像
二荒山神社 縁結びの神様

▶ 日光二荒山神社 公式サイト

三つのパワースポットが、隣り合っているうれしさ

輪王寺・東照宮・二荒山神社は、いずれも人気のパワースポットとして知られています。古くからの信仰が今も息づく、清らかな場所。その三つが歩いてまわれる距離に隣り合っているのですから、一日でぐるりと巡れて、なんだかとてもお得な気持ちになります。

深い杉木立の中を、ゆっくり歩きながらお参りする時間は、日ごろの疲れがすうっとほどけていくよう。栃木にいらしたなら、ぜひこの三つをあわせて味わっていただけたらうれしいです。

日光二荒山神社の銅鳥居(青銅の鳥居)と、奥に続く朱塗りの楼門
日光二荒山神社の銅鳥居と杉木立の参道

帰りのアクセス ―― 東京方面への2つのルート

日光をたっぷり楽しんだあと、東京方面へお帰りになる方のために、ふた通りのルートをご案内しますね。どちらもおおよそ2時間ほどです。

ルート道のり所要時間の目安
東武線で浅草へ東武日光駅 →(東武特急・直通)→ 浅草駅約1時間50分〜2時間
JR・新幹線で東京駅へJR日光駅 →(JR日光線)→ 宇都宮駅 →(東北新幹線)→ 東京駅合計 約2時間
※時刻・所要時間は変わることがあります。お出かけ前に最新の時刻表をご確認ください。

東武特急は、東武日光駅から浅草まで乗り換えなしで行けるのがうれしいところ。北千住にも停まりますので、お住まいの方面にあわせてお選びください。座ってのんびり帰れるので、歩き疲れた体にはありがたい一本です。

時刻のご確認は、それぞれの公式時刻表が便利です。
▶ 東武日光線の時刻表(東武鉄道公式)
▶ JR日光線の時刻表(JR東日本)

【大切な注意】車・紅葉の季節は、時間が読めません

最後に、これだけはお伝えしておきたいことを。お車での観光、とくに紅葉の季節の日光は、想像をこえて混雑します。渋滞で、ふだんの2〜3倍以上の時間がかかってしまうことも、めずらしくありません。「何時に着く」と読みきれないほどなんです。

ですので、この季節にお車でいらっしゃる方は、時間にうんと余裕をもって、できるだけ早い時間に動かれることを、心からおすすめします。せっかくの一日が渋滞で終わってしまっては、もったいないですものね。なお、紅葉の季節の楽しみ方は、また別の記事であらためてご紹介しますね。

遠いところ、不便な栃木まで足を運んでくださって、本当にありがとうございます。試合の応援の合間に、この美しい世界遺産でほっと心安らぐ時間を過ごしていただけたら、地元の者として、これほどうれしいことはありません。どうぞお気をつけて、よい旅を。

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