「そんな状態では、仕事にならないね」
その言葉は、今でも鮮明に覚えています。
打ち合わせ中に滝汗をかいて、
濡れた下着の冷たさに震えていた私に、
女性の先輩がかけた言葉でした。
こんなに辛いのに。
なんてひどい。
女同士なのに、わかってくれないの——。
怒りで震えながら鏡を見たら、
髪の毛まで汗で濡れた、
ひどい顔の自分がいました。
「もう、家に帰りたい」
その日、体調不良を理由に早退しました。
元気・明るいのが取り柄だった私が、
自分でもどうしたらいいかわからないほどの症状に、
完全に打ちのめされた瞬間でした。
でも、あの一言が私を動かした
早退したあと、ひとりで泣きながら考えました。
悔しかった。
情けなかった。
でも——先輩の言葉は、正しかった。
「仕事にならない」。
自分でも、そう思っていたから。
悔しさをバネに、その夜からネットで
更年期について調べまくりました。
調べれば調べるほど、気づいたことがありました。
更年期は、恥ずかしくない。
病院に相談すれば、楽になれるかもしれない。
それがわかっただけで、少し前を向けた気がしました。
婦人科を選んだ理由と、待合室での驚き
婦人科に行くと決めたとき、
私が選んだのは女医さんのいるクリニックでした。
理由はシンプルで、話しやすそうだったから。
更年期のこと、生理のこと、体のデリケートな変化を話すなら、
同じ女性の方が安心だと思いました。
初めて足を踏み入れた待合室で、驚きました。
私と同じ年代の女性が、
椅子からあふれるほど待っていたんです。
「こんなにたくさんの人が、同じ悩みを抱えているんだ」
その光景を見ただけで、不思議と気持ちが楽になりました。
私だけじゃなかった。
ひとりで抱えていたものが、少しほぐれた瞬間でした。

先生に言われたこと、生活改善のリアル
診察では、まず漢方薬を処方してもらいました。
そして生活改善についても、丁寧に教えてもらいました。
先生に言われたことは、こんなことです。
- 起きる時間・寝る時間を毎日同じにする(休日も)
- 朝食を必ず食べる
- 忙しくてもランチを抜かない
- 自分なりのストレス解消法を持つ
「当たり前のことばかりだな」と思いました。
でも正直に言うと、忙しさを言い訳にして、
全部適当にしていました。
20代・30代のころは、多少無理しても
若さと体力でカバーできていた。
でも40代になった体は、もうそれを許してくれない。
自分の体は、自分で守るしかないんだと、
そのとき初めて本当の意味でわかった気がします。

更年期は「10〜15年付き合うもの」という現実
先生にこんなことも言われました。
「更年期は、症状の差はあっても、10〜15年、
場合によってはそれ以上付き合っていくものです」
正直、驚きました。
こんなに長く続くものなのかと。
でも同時に、「病気ではない」という言葉にも救われました。
今まで変わらなかった体が変わっていく、
その変化を受け入れて、上手に付き合いながら生きていく。
それが更年期との向き合い方なんだと。
症状は和らぎましたが、30代のころに
完全に戻ったわけではありません。
でも、相談したことで精神的にずいぶん楽になりました。
これが婦人科に行って一番良かったことかもしれません。
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病院はひとつじゃなくていい
大切なことをひとつ伝えたいです。
最初の病院が自分に合うとは限りません。
私自身、更年期の相談で行った病院のほかに、
乳がん検診や卵巣の異常でそれぞれ違う婦人科を受診しました。
そして気づいたのですが、
先生によって言うことが微妙に違うんです。
すすめられる治療法も違う。
更年期障害にはいくつもの治療法があります。
最初の病院で改善されなくても、
違う病院に行ってみることをおすすめします。
自分に合う先生を探すのも、
自分の体を守るための大切な行動です。
40代半ばから、健康診断が変わった
40代半ばまで、私は本当に健康そのものでした。
健康診断はすべてA判定、再検査なし。
それが当たり前だと思っていました。
40代半ばを過ぎたころから、
E判定(要再検査)が出るようになりました。
ほぼ、婦人科系でした。
卵巣、子宮、乳がん、肺、甲状腺——。
自分の体なのに、自分ではまったくわからない。
ネットで調べると怖いことばかり書いてある。
結局、お医者さまに頼るしかないんです。
だからこそ、定期的に婦人科に行くことが大切だとつくづく思います。
男性にも知ってほしい、更年期のこと
ある日、一緒に仕事することが多かった男性の同僚に、
自分の更年期症状のことを打ち明けました。
すると彼から、こんなことを言われたんです。
「実は奥さんの様子が似ていて、
どう接していいかわからなくて困っているんです。
女性の更年期について教えてもらえますか?」
驚きました。
そしてハッとしました。
同じ年代の男性の奥さまは、たいていは同じ年代の女性。
私のようにイライラしたり、やる気をなくしたり、
落ち込んだりしている姿を、一番近くで見ているんだと。
更年期は、女性だけの問題じゃない。
身近な人にわかってもらうだけで、安心感がまったく違います。
家でも会社でも、「そういう時期なんだ」と
理解してくれる人がひとりいるだけで、どれだけ心が楽になるか。

まとめ|更年期、ひとりで抱え込まないで
- 更年期は恥ずかしくない。
女性なら誰にでも起こる、当たり前の変化です - ひとりで悩まず、婦人科へ。
話しやすい女医さんを選ぶのもおすすめ - 最初の病院が合わなければ、別の病院へ。
自分に合う先生を探してください - サプリで改善することもあるけれど、一度は病院で相談を。
自己判断だけでは限界があります - 身近な人に話すだけで、楽になれます。
家族や信頼できる同僚に打ち明けてみてください
あのとき、先輩の一言に傷ついた私が、
婦人科のドアを開けたことで、少しずつ前に進めるようになりました。
あなたも、ひとりで抱え込まないでください。
相談できる場所は、必ずあります。
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「更年期がつらかった時期、私が救われたこと」
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